2011年7月17日日曜日

7月11日第九回ゼミを開催しました!



7月11日(月)第9回ゼミを開催しました。


今回のゼミでは10月8日(土)9日(日)に開催予定の本番キャンプでの
企画とそのタイムスケジュールをチームごと発表しました。

各チームごとデモキャンプを踏まえて、本番キャンプでの企画と
そのタイムスケジュールを60分程度グループミーティングをして
いただきました。

企画を考える上で、「他の班を意識せずチームでの企画としてできるもの」
「キャンプ参加者全員を動員して枠を取らないといけない企画」の
どちらなのかを考えながら企画と掛かる時間を提案して欲しい、と
永田先生よりアドバイスがありました。

各班に発表していただき、その中で発表していただいた内容をもとに
企画内容と、所要時間を作成したスケジュール案です。

10月8日(土)9日(日)タイムスケジュール(案)



このスケジュールをもとに、本番までに企画の内容をブラッシュアップし、
道具や企画運営の為の準備をして、10月のキャンプに備えます。

永田先生より、10月の本番キャンプまでに2週間に一度のペースで集まり、
1時間から2時間程度の課外ゼミをしてキャンプの準備をしましょうという提案がありました。
キャンプが近くなると、決めなくてはならない事、活動が活発になるので
集まる頻度を増やす事も想定しています。
キャンプの告知・募集や、その為のキャンプのブランディング(ロゴやシンボル、テーマカラー、
デザインなど)も固めていきます。

また、前回神戸市消防局の竹中さんより提案をいただいた講義も行う予定です。

今後の話についてひととおりお話しがあった後、参加者より質問や意見がありました。
・本番キャンプの対象はファミリーとして考えるのか、20代~30代の男女を想定するのか。
→今回は子供を含めた家族を対象とする。
・広報やキャンプ全体、コアの企画について取り仕切る班が必要ではないか。
→ビジュアルチーム(仮)として、事務局のスタッフを中心に動いてもらう。
 興味がある参加者は積極的に参加して欲しい。


ひとまず次回7月19日(火)の第10回ゼミ(最終)を持って一区切りとします。
今後も定期的に集まり、このゼミを継続いたしますので、よろしくお願いします。


【ゼミの様子】







2011年7月8日金曜日

7月5日第八回ゼミを開催しました!



7月5日(火)第8回ゼミを開催しました。
今回のゼミには永田先生はお休みでした。
7月2日(土)に開催したデモキャンプを振り返り、その報告と反省会を行いました。

各チームでキャンプについての報告と反省点について話し合っていただきました。



・キャンプファイヤーの火がしっかりつかなかった。薪組みから
 しっかり学びたい。
キャンプファイヤー時のダンスの訓練をしておきたい。
・火を囲んで、みんなで楽しめるレクリエーションを検討する。
・「防災」の意義を企画に見出したい。
・最後にキャンプの振り返りなどが必要。
・キャンプファイヤー後の片づけが暗く、大変だった。ランタンなどは必要



・虫眼鏡、火打石は火がつかなかった。
・ペットボトルろ過は砂や炭などを洗うのに時間がかかってしまったので、
 分量の調整が必要。
・アルミ缶コンロは上手くいったので、ランタンなどに出来たら良い。
 ただし、作業が難しいので本番の企画にどう落とし込むか。



・本番キャンプでは、募集の段階で「私はこんな人ノート」を事前アンケートとして参加者に配っておく。
・参加者のプロフィール以外に参加したいプログラム、学びたい事も記入してもらう。

・看板が活用出来なかった。本番では当日のプログラムとタイムスケジュール、開催場所のマップなど
・参加者の方が見て様々な情報を得られる内容に。求人募集は廃止か。

・本番では、プログラムに参加した人に、参加バッジと参加シールを配る。
・人を助けるともらえる「スペシャルバッジ」も良い。その他「ありがとうシール」や「危険ですよシール」など。

・テント張りのレクチャをする。どの班が早く張れるか競争するのもよい。
・囲い作りは参加したい人だけ参加。(事前アンケートで確認する)

・プログラムに参加して覚えた内容を書き込めるメモ帳があれば良い。防災キャンプが終わってから
 も内容を読み返すことが出来る、自分オリジナルの防災手帳。

・参加者に満足してもらうように素人だけで教えるのではなく、プロに教わることが出来る
 プログラムを増やした方がいい。



・全体的に参加者に詳しくそれぞれ料理の趣旨を説明できなかった。
・鍋洗い等に時間がかかった。テーブルごとに鉄板を洗うメニュー(罰ゲームなどでも良い)を加える。
・炊き込みごはんを大鍋で上手に炊けなかった。
・美味しい「さんま蒲焼缶de炊き込みご飯」を紹介できなかったことが残念。缶詰めの比率が多かったか?
・薪では鉄板の火力管理が難しかった。
・ご飯を炊いたときに火力の安定順はカセットコンロ>薪>ロケットストーブでした。
 ロケットストーブは改良の余地あり。
・超大鍋用の台は鍋と火力が遠いことと風に弱いことが難点。焚き火台等を利用して火の高さの調節や風を
 防ぐなど、他の道具を併用することを検証する。
・料理班だけで全部やらず、火起こし、食器作りは他の班のアクティビティとして連携してやれないか。
・スス対策ワザを研究する。
その他
・マシュマロ焼きをやりたい。
・シェフとのコラボレシピ料理や、保存食(燻製やジャムつくり)製作の企画など。
・本番キャンプのスケジュール的には、昼食(被災直後の想定・手軽に作れる料理)→夕食(シェフが炊き出しを想定・
 シェフの炊き出しレシピか大鍋料理)→翌・朝食(被災生活の想定・救援物資の応用料理)→夕食(炊き出しの想定・
 大鍋料理)で、被災生活を想定しての時系列はバラバラだが、2日間の中ですべて違う献立を、となると
 このスケジュールでの運営が良いのではないか、という意見になった。



・オリエンテーションで、防災キャンプの意義について伝えたい
・防災班でのプログラムの企画(三角巾講習)
・最後に振り返りが必要。振り返る事で反省したり、次に備えることが出来る。



■全体を通しての総括を神戸市消防局の竹中さんよりいただきました。

・キャンプに防災の要素がもっと必要ではないか。
・地中の水道管には気をつける。
・衛生上、生肉は無い方が良いのでは
・キャンプファイヤー時のレクリエーションはもっと充実させる。
・料理は材料を限定したり、調理法を限定したりする視点を入れてみてはどうか
・罰ゲームで鍋を洗う、などの企画も入れてはどうか。

■永田先生からも事前にまとめていただいた総括のコメントをいただきました。
・各チーム高いモチベーションを持って企画を実行していて、充実していた。
・本番キャンプでは、参加者(最大60名程度)を迎えてどうプログラムにしていくか。
・防災をどう伝えるか。今回のデモキャンプは手薄な印象が否めなかった。
・防災の技(ロープワークなど)を得られる機会がもっと欲しい。


最後に神戸市消防局の竹中さんより、課外ゼミの提案がありました。
これはゼミの参加者に、本番のキャンプへ向けて参加者に技や知識を
教えることが出来るようなプロフェッショナル、キャンプマスター
になって欲しい、という想いから提案していただきました。

課外ゼミでは、前回教わった三角巾の利用方法をもっと詳しく、さらに多くの
応用方法を教わったり、消防局のレスキュー隊の方をお招きして、応急救護の
方法やロープワークを学べる機会を企画しています。

実際に講義を出来るか調整中ですが、課外ゼミは、このゼミを開催している時間と
同じ、毎週火曜の19:30からの予定です。本番キャンプまで少し期間が空くので、
チーム内での連携を図る目的にも最適ではないでしょうか。

次回のゼミは7月11日(月)です。第9回ゼミは都合につき、月曜日の開催です。
お間違えの無いよう、お気をつけください!

このゼミも残すところ2回となりました。(課外ゼミがあれば、まだ続きます)
本番キャンプの企画に思い残すところが無いよう、頑張りましょう!


【ゼミの様子】




7月2日デモキャンプを開催しました!


7月2日デモキャンプを行いました。
当日は曇り空でしたが、雨も降らず強い日射しも無く、丁度良い天気の
もと、キャンプを開催することができました。
今回のデモキャンプにはゼミ生、スタッフ、講師、ゲストも合わせて
30名もの方々に参加していただきました。



朝9時30分ごろより、参加者のみなさんが集まってきたので、道具の運び込み準備
をしました。キャンプ慣れしている永田先生を筆頭に荷物をリレーして運んでいます。



道具や荷物の運び込み準備も済んだところで、オリエンテーションを行いました。
神戸市立自然の家の方より、施設の利用についての注意点が
説明されました。



続いて、安全講習です。コミュニケーションをとったり、助けを呼ぶ際の大きな声を
出すことの練習をゲーム形式にした講習でした。



インフラ・シェルター班からも講習があり、「わたしはこんな人」シートに記入して、
各班で人材を募集する際の参考とすること、各チームのリーダには「勲章シール」を
配布して、手伝ってもらったり、頑張った人にシールをあげる事にする、
といった説明がありました。



各チームで人材を募集する際には、この人材募集看板を使う方法もあります。
テープに油性ペンで手伝ってほしい事を記入し、看板に張り付ければ、
手が空いている参加者が手伝ってくれるかもしれません。



講習が終わると、すぐ昼食の準備にとりかかりました。
昼食のメニューは乾物サラダ、トマトにゅうめん、コンビニおにぎりで作る
チャーハン、コンビーフや魚肉ソーセージなどでつくるハンバーグです。



コンビニおにぎりの海苔だけとって、そのままおにぎり4~5個と卵をビニール袋に
入れます。あとは調味料も入れて混ぜるだけで、チャーハンの具が出来ます。



乾物サラダを紙食器に取り分けています。
乾物サラダも同じように水と材料をビニール袋にいれて待つだけ。ただし
サラダは火を通さないので、よく手を洗い、清潔な材料を使いましょう。



火の番も大切な仕事です。薪の組み方で火の通りが全然変わってくるので、
コツをつかむのは少し大変です。火力を維持するのも、なかなか難しい仕事です。



盛りつけて完成です。思ったより時間がかかってしまいましたが、
参加者の皆さんは新鮮な料理体験を思い思いに楽しんでいたようです。



紙食器が食卓に彩りを与えてくれます。
簡単な材料も、工夫で豊かな食卓へ変身します。


パート2へつづく

7月2日デモキャンプを開催しました!パート2



昼食を食べた後、各班の企画の試行や検証が始まりました。

■レクリエーション班


灯明の製作風景です。色がついた紙袋にキャンドルを入れた灯明を置く事で、
キャンプファイヤーを彩ります。





キャンプファイヤーの薪組みです。神戸市立自然の家の方に後ほど伺った話では、
組み方の時点でキャンプファイヤーが成功するかどうか決まってしまうそうです。
それだけに、薪組みは重要です。

■サバイバル班


火打石での火起こしにつかう道具です。木材にノコギリの歯が取り付けられています。
火打石にはチャート石が適していますが、今回手に入らなかったので(河原で拾えるようです)
この方法での火起こしは上手くいかなかったようです。







ひもぎり式と呼ばれる、火起こしといえば良く目にする方法のひとつです。
一人が火種を作る棒を穴のあいた板に固定し、もう一人が紐を左右に引っ張り棒を
高速で回転させます。火種が出来たら、麻紐をほぐして丸めた「火口」に移して息を
吹きかけるなどして発火させます。



乾電池とスチールウールで火を起こす方法です。乾電池の+極、-極にスチールウール
を接触させてショートさせる事で発火します。
火起こし実験の中ではこの方法が最も手軽に火を起こせました。
簡単に火が起き、やけどの危険があるので、取り扱いには気をつけましょう。



ペットボトルでつくる、ろ過器です。昼食のかまどでつかった炭、石や砂利、
綿などを組み合わせる事である程度まで泥水をろ過する事が出来ます。
入れる材料には順番があるので、間違った順番だと上手くろ過できません。

■インフラ・シェルター班






ダンボールとビニールシートなどで製作するシェルターの製作風景です。
ビニールシートがシェルターの大きさにぴったりだったので、なかなか
綺麗なシェルターが完成しました。シェルターの周りの溝は雨が降った際の
水除けです。





サバイバルトイレの製作風景です。



回りに生えている木の幹を利用して、タープも設置しました。



テントの設置も行いました。このタイプのテントは特に設置が
容易で、すぐに組み立てる事が出来ました。

■防災技・知識班


CPRトレーニング・ボックスを用いた心肺蘇生法講習の様子です。





■食事班




一斗缶と煙突のパイプを組み合わせた、簡易コンロの製作です。
少しの燃料で、強い火力を得ることが出来ました。

パート3へ続く

7月2日デモキャンプを開催しました!パート3



夕食の準備が始まりました。夕食の献立は大鍋で作る豚汁、缶詰めで
つくる炊き込みご飯です。大鍋はお湯を沸かせるのに大変苦労していました。





炊き込みご飯は3種類用意しました。それぞれさんまの蒲焼きの缶詰め、焼き鳥の缶詰め、
シーチキンの缶詰めです。1合につき1缶入れています。ちなみに一番人気は焼き鳥の
炊き込みご飯でした。



大鍋を炊いていた地中にたまたま水道管が通っていて、高熱で水道管が破裂してしまい、
水が湧き出してしまうアクシデントがありましたが、何とか豚汁も完成しました!



豚汁は豚肉と野菜の旨みが出ていて、とても美味しく、何杯もお代わりしてしまいました。
炊き込みご飯も缶詰めでつくったとは思えないほど絶妙な味付けになっていて、3種類
全ての味を難なくお代わりできました。



夕食の風景です。紙食器を二重に重ねて、外側の紙食器に石を入れて汁ものが
倒れないようにしていた工夫などがあり、感心させられました。


■灯明点火、キャンプファイヤー


いよいよクライマックスのキャンプファイヤーに向けて、灯明のキャンドルに
点火しています。





紙袋とキャンドルだけで、幻想的な風景が生み出されています。
灯明を配置して、「BOSAI CAMP」の文字を描いています。



日も暮れてきました。日が暮れる前にだいたいの片づけを済ませ、キャンプファイヤー場に
人が集まってきました。



いよいよ薪組みへ点火です。







薪組みが勢い良く燃え上がりました。皆火を取り囲んで、今日一日の余韻に浸っています。



そのうち、キャンプファイヤーを取り囲んで自然とダンスが始まりました。


今回のデモキャンプは、1日での開催と思えないほど内容が充実したキャンプでした!
キャンプに参加していただいたゼミ生、アドバイザー、ゲストのみなさん
お疲れさまでした!

各班の企画で本番のキャンプに向けてのイメージが格段に湧いたのではないでしょうか。

第8回ゼミは7月5日(火)です。
永田先生はお休みとなりますが、キャンプの報告と反省を予定していますので、
今回成功した事、失敗した事、やりたかった事を振り返り、本番のキャンプにぶつけましょう!